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公正取引委員会と食玩とドリンクキャンペーン[2] 02:35
 公正取引委員会がサントリー・ペプシのオンパックキャンペーンに対して「注意」を出したことにより、各社の“ドリンクキャンペーン”は中身の分からない“ブラインド形式”から中身が判別可能な“オープン形式”へと移行しました。

 この動きと前後して、「公正取引委員会が“ブラインド形式”の“ドリンクキャンペーン”の“おまけ”に対して“No”と判断したことで、今後は“ブラインド形式”の“食玩”の“おまけ”に対しても“No”と判断するのではないか?」「公正取引委員会のせいで、食玩がなくなる… 」といったご意見が至る所で見受けられましたが、実は、基本的に「ドリンクキャンペーン」の“おまけ”と「食玩」の“おまけ”は、法律上は“別物”という扱いになっているということをきちんと理解しておく必要があるかと思います。

 いわゆる“食玩ブーム”という時代の中で、“食玩”も“ドリンクキャンペーン”も同じ“おまけ”というジャンルの中で語られ続けたこと、今回の公正取引委員会の判断が“ブラインド形式”全般に対する“否定”として捉えられていること、ニュースソースとなっている読売新聞の記事で、中途半端にロッテの「ビックリマンチョコ」のことにも触れていて、混乱を招く内容になっていることなど、“食玩”と“ドリンクキャンペーン”を混同してしまう要因はいくつかあるので、仕方のない部分もあるんですが…

 では、“ドリンクキャンペーン”と“食玩”とでは、どのような違いがあるのか?について、分かりやすくするために、ある“フィギュア”が“ドリンク”または“菓子”に“おまけ”として付いてくる場合で考えてみましょう。

・“ドリンクキャンペーン”の場合
 通常、“ドリンク”は“おまけ”がなにも付いていない状態で販売されています。
 ところが、販売促進のためにキャンペーンが展開されると、“フィギュア”が“おまけ”として付いてきます。
 このとき、“おまけ”が付いていない“ドリンク”と“おまけ”が付いている“ドリンク”に価格の差はなく、“フィギュア”はキャンペーンの期間中だけ“ドリンク”という商品に付いてくる完全な“おまけ”ということになります。
 こうした場合、この“おまけ”は『不当景品類及び不当表示防止法』(通称『景品表示法』)が定める「景品類」に該当し、同法によって提供方法・限度額などが制限されます。

 
・「食玩」の場合
 “食玩”について、“菓子”の“おまけ”として“フィギュア”が付いてくると考えられがちですが、正確には“菓子”と“フィギュア”という2つの商品をセットで販売している1つの商品という扱いになります。 “菓子”+“フィギュア”の合計が価格として設定されているため、“フィギュア”は“おまけ”ではなく1つの商品(または商品の一部)ということになります。
 一般的には“おまけ”と思われている“フィギュア”ですが、あくまで“おまけ”ではなく商品(の一部)という扱いですから、『景品表示法』が定める「景品類」には該当しないため、同法による制限などは受けません。


 …と、簡単にまとめるとこんな感じになります。 要は“ドリンクキャンペーン”の場合は『景品表示法』という法律で制限を受けますが、“食玩”の場合は『景品表示法』は基本的には関係なく、制限は受けないということです。 今回の公正取引委員会のサントリーに対する「注意」は、この『景品表示法』に基づいたものですので、この「注意」が直接的に“食玩”に影響を及ぼすことはないはずです。

 次の項では、この『景品表示法』についてもうちょっと詳しく見ていきます。
| 公正取引委員会 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by もも♂
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